2005年06月24日

最近観た映画 「戦国自衛隊1549」

「戦国自衛隊」は半村良原作のSF小説で、以前に角川映画により一度映画化されている。
今回の「戦国自衛隊1549」は「自衛隊が戦国時代にタイムスリップする」という、この小説をベースアイデアとしているが、新たに映画用に書き起こされたストーリーで、著者は、このブログにも何度か登場している福井晴敏氏だ。
今回も「ローレライ」と同様に原作を読まずに映画を観た。

1549_0.jpg


富士の裾野で太陽黒点の変化による電磁波の影響を防止するシールド設備の実験(だったと思う …うろ覚え^^;)を行っていた自衛隊の部隊が突然消失してしまった。
消失地点に残された植物より、それは戦国時代のものと判明する。
しかも、数日後に消失地点には負傷した侍が姿を現したのである。

 
 
ストーリー的には、元の半村良作品をなぞっているのかと思ったが、ベースアイデアこそ踏襲しているものの、全く違う作品と言える。
映画というエンターテインメントを意識して、多分に映像的な部分を重視したストーリーになっていると思う。
半村良のオリジナル小説や映画を知らない人からみると、そこそこ面白い作品になっていると思うのだが、それらを知っているおいらにとっては、正直なところ、少々引っ掛かる所も多い。

タイムスリップが過去、未来の双方向に発生するという設定や、理屈さえ分かっていないタイムスリップにより後発隊が先行組を追いかけるという設定にかなり無理がある様に感じる。
過去が人為的に変えられた事により生じる現代への影響が、非常に緩やかで、しかもブラックホールみたいなものとして出現するのも少々都合が良すぎる様に思う。
…と、ここまでの不満は過去のオリジナル「戦国自衛隊」とどうしても比較したり、その設定との違いを意識してしまう為のものである。





では、純粋な映画としてはどうか?
おいら的には、圧倒的に今作の方が出来が良いと感じた。
目
これはもう比較の対象にならないと思う。
何故ならば、特撮技術などが当時とは段違いなレベルであり、SF系の作品である以上、そういう部分を無視しては成り立たないと思うからである。
俳優陣も良いし、しかも自衛隊の全面協力を得られている。

自衛隊同士の近代兵器による戦闘シーンはなかなかの迫力だし、炎上して崩れ落ちて行く城なども非常に迫力有る映像になっていると思う。

反面、戦国時代の兵と自衛隊の戦闘は、現在の映画製作のレベルにあっても余りリアルに感じられない。理由を考えてみると、観ている我々が刀や銃による殺傷の実際を知らないこと、刀と銃という時代やテクノロジーの差が余りにも現実味がないこと…ではないかと思う。
実際に戦ったら、こんな風にあっけないのかもしれない。

ゴチャゴチャと書き綴ってしまったが、やはり本当に評価されるべきは原案の「自衛隊が戦国時代にタイムスリップする」という半村良氏のアイデアだと思うひらめき
余りにも突出したアイデアであるが為に、現実味のある映像を実現するのが難しいこと、オリジナルの小説や映画を知っている人も多いという部分で、今回の映画化は正当な評価を得られないかもしれないと感じた。

「戦国自衛隊1549」の公式サイト
posted by 太鼓屋 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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