2005年05月06日

最近観たビデオ・DVD 「理由」

またしても邦画だ。(^^;)
暇に任せて一気に観ただけなのだが…。

「理由」は宮部みゆき原作の同名小説の映画化。
おいらは知らなかったが、原作本は直木賞受賞作品で、ミリオンセラーらしい。
そもそも、この作品を観てみようと思ったのは、宮部みゆきの作品は何作か読んでいて、結構面白かった記憶が有るからだった。

映画化された作品には他にも「クロスファイアどんっ(衝撃)」が有る。
主演が矢田亜希子だったので、レンタルビデオで観たが、あれは小説本の方が面白かった。

「理由」は大林宣彦監督作品で、非常に実験的な作品でもある。
何故なら、100人を超える登場人物がおり、それらの登場人物の証言により物語が進行するからで、映画化は不可能と言われていたらしい。

ストーリーは、流石の宮部みゆき作品で、原作を読んでいなかった分インパクトも強かった。
都心のとある高層マンションで住人の殺人事件が発生し、一家4人が惨殺される。
誰が、何故殺したのか、一向に見えてこない警察の捜査の中、マンションの一室に住んでいた彼らはその部屋の本来の住人ではないこと、いやそもそも家族ですら無い赤の他人であることが明らかになって行く。がく〜(落胆した顔)
一体、何故? 彼らは一緒にそこに住んでいたのか?
誰が何の為に彼らを殺さねばならなかったのか?

大林監督は、本作品をセリフまで含めて原作に忠実に撮影したそうだ。
ただ唯一、立川談志だけはセリフを無視して自由に喋ってもらったらしい。
登場人物の数については、実際に自分で数えた訳ではないが恐ろしい数であり、エンドロールのキャストのリストを観ると凄いものがある。

エンディング間際のイメージ映像の様な部分は正直ピンと来なかったが、物語そのものは宮部みゆきの斬新なアイデアとストーリーで非常に面白い。
様々な証言から徐々に明かになって行く真相は良く練られているミステリーだ。

大林作品は今まで、正直まともに観たことが無い様な気がする。目
一種の食わず嫌いで、メディアや予告編等からのイメージで勝手に想像して、避けていた様だ。
本作は、なかなか丁寧に作られていて、良かったと思う。

蛇足だが、特典映像として「理由が映画になった理由」という監督のコメンタリー付きの映像が収録されており、これもなかなか勉強になった。ひらめき

「理由」のオフィシャルサイト
posted by 太鼓屋 at 00:33| Comment(8) | TrackBack(1) | 最近観たビデオ・DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
太鼓屋さんのそそるレビューに誘われて(笑)見て見ました。

な、長っ! 見ごたえ充分でしたよ。でも長い映画好きなので満足できましたけど。
私の場合、大林作品はかなり見ちゃってます、すごく受け入れがたい部分と気恥ずかしくなっちゃうけどどこか捨てがたい郷愁部分が混在してるんですよね。

こういう映画を見ると映画もやっぱり音楽と同じなんだな〜って思います。人と同じじゃだめなんだっていうアーティスティックなポリシーを感じます。最近の若手監督もそんな香りがプンプンして好きなんです。 
もちろん、だから失敗もするんでしょうが

ミステリー・サスペンスなどは小説も含めてあまり関心のない私ですが思わぬ形で宮部みゆきに接する事ができました。
Posted by くりぱっちん at 2005年05月06日 23:43
>くりぱっちん さん
そんなに長かったですか?(^^;)
ストーリーのせいか、余り長さを感じませんでした。

「人と同じじゃだめ」っていうのは耳が痛いですね〜。
このブログは他人の二番煎じだし、デザインは幾つかあるテンプレートから選んでいるだけだし。

大林監督は、富田靖子とかが主演の一連の角川映画のイメージが強くて、余り「観たい」という意欲が沸かなかったんですよね。

宮部みゆきは、ミステリーだけじゃなく、殆ど SFみたいなものも書いていて、「クロスファイヤ」なんかもその一つです。
主人公の心の動きの描写が細かく、少年が主人公の作品なんかは、女性である作者が何故こんな風に描けるんだろう?なんて思います。
Posted by 太鼓屋 at 2005年05月07日 08:58
太鼓屋さん、こんにちは。

「理由」よかったですか。芯となるはっきりした主人公的なものなが無い小説なので、「映画化してもぱっとしないかも。。」と考えていて手が伸び無かったのですが、太鼓屋さんの評価を読んで見てみたくなりました。

私は宮部みゆきさんの小説は映画版「クロスファイア」を見てから、何気なく原作を読み始めた事から始まったのですが、ミステリー〜SF〜ファンタジー〜時代劇まで、幅の広い作家さんですよね。
Posted by yuhki at 2005年05月07日 09:29
>yuhkiさん
う〜ん、おいらの場合、原作を読んでなかったので、原作を読んでいても尚評価でききるかどうかは分からないですね。(^^;)
小説を原作として映画化したものの場合、おうおうにして、読者が想像力で補完しているイメージを裏切られてしまう為か、失望することが多いのは事実ですね。
漫画のアニメ化なんかの際も、「主人公の声はこんなんじゃないでしょう」とよく思いますが、漫画なんだから声は無いのに読者が勝手にイメージ化してしまっているんですね。

社交辞令なんでしょうが、宮部みゆきさんは好意的なコメントを寄せていました。
「デビルマン」と永井豪の例もあるので、手放しで信用はできませんが。(笑)
Posted by 太鼓屋 at 2005年05月07日 10:37
太鼓屋さん、yuhkiさん、こんにちは

宮部みゆきってそういう作家だったんですか!私はてっきりミステリー作家だと思っていました(汗)
30歳を過ぎたあたりからパッタリと小説ってものを読まなくなってしまったので、、、本屋のレシートはいつも「実用書」です

そのせいか私の文章も学術書みたくなっちゃうんです。むかし(8〜9年前)友人に「おまえの文章は論文みたいだ!」って言われたので開き直って「論文口調で行こう!」ってホームページを作っていました。なのでブログを持つことなど無理っぽいですネ 尊敬します


映画「理由」ですが、どのくらい原作の雰囲気を再現しているのかわからないけど、まさに見る小説ってかんじでした。昔(今もあるのかな?)ゲームにあったサウンドノベルっていうのを自動でプレイしてるような、、、私にはストーリー云々っていうよりも独特の世界観にひたるって楽しみ方ができました。160分という時間はそのためにも必要なのかもしれません。
いろんな役者の演技も見れてお得感もありました。
映画「クロスファイヤー」では矢田亜希子しか見てなかったので内容は全然覚えてないというおバカな私の意見は参考にならないということは言うまでもありません。

そうそう、人と同じじゃダメ!にハマりすぎると私のように預貯金生活者になってしまいますので御注意です(笑)
Posted by くりぱっちん at 2005年05月07日 11:25
>くりぱっちん さん
論文口調ですか? そんなこと無いですよ。
私のブログも、わざと「だ。である。」調の常体で書いています。
コメントでは、持ち前の腰の低さが出て「です。ます。」調ですが。(笑)

「クロスファイア」は主人公のコントロールできない力への恐怖や悩み等の内面的な感情が小説では細かく描かれているんですが、映像にするとそういう描写は、なかなか難しいですね。

「預貯金生活者」というのは、預貯金が趣味で、膨大なお金を溜め込んでおり、喰うのにまったく困らない人………のこと?(笑)
Posted by 太鼓屋 at 2005年05月07日 16:08
私が考えるに、いつの時代も映画と云うものは常に芸術表現に属するものであり、それゆえに独自性を追及し続けなければならないという側面も合わせ持っている。それはまるで絵画のようでもあり文学作品のようでもある。仮に世間一般で高い評価を得た作品があっても、その作風をなぞっていては、それは単なる模倣でしかなく、別の言い方をすれば二番煎じである。そんなものを誰が評価しようか?そのような事はテレヴィジョンにまかせておけば良いのである、、、、

↑こんな風になっちゃうんです〜 でも書いててものすごく気持ち良いんですけど


>預貯金が趣味で、膨大なお金を溜め込んでおり、喰うのにまったく困らない人………のこと?

レンタルビデオを借りるくらいではビクともしないけど、車の税金にはビクリ!としてしまう人のことです>預貯金生活者
Posted by くりぱっちん at 2005年05月07日 22:17
なるほど。(笑)
その口調で語りまくっちゃった くりぱっちんさんのサイト読みたかったなぁ。公開しませんか?

う〜む、車の税金よりも、前に見せていただいた「ビデオカメラと三脚」の方が圧倒的に高いと思うんですが………。(汗)
Posted by 太鼓屋 at 2005年05月08日 20:30
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